さうのにっきちょう

日記であったり思ったことだったり 

私はDNAをまき散らしている

下ネタではないことは先に明言しておきたい。

 

つい先日、よみうりランドプールへ行ってきた。

夏休みに入って半ばであろう子供たちとその親。それたちが成長して、リンゴを吐き出したアダムのイブのように、恥じらいもなく半裸体を太陽に差し出す若者。

そんな人間たちが氾濫として居た。

 

そんな中私は一人理性を抱えて泳ぎに向かったのである。

会社に疲れ、子供の絵のように照り付ける熱いチキン太陽がストレスとなって、私は耐えられなくなり逃げ出した。そんな逃避行の先がここ、よみうりランドプールなのだった。

 

その日も太陽が厳しく、これは熱中症対策をせねばなとスポドリと日傘、浮かれて浮輪も買っておいた。

これですべては万々歳で私はすべてから逃れられるだろうと思った。

 

ここで一つ。

 

私は美容にからきし興味がない。

 

美肌なの、肌荒れなの気にせず生きてきた。

 

UVだの日焼けだの、関係ないと生きてきた。

 

部活で経験すべきことを青春に置いてきてしまった私だった。

部活は一年ごとに辞めたし最終的に帰宅部になった。

 

 

 

つまり、どういうことかというと

 

 

 

こっぴどい日焼けをした。

 

もはや火傷。

 

あれだけ熱中症には気を使っていたのだが、日焼け対策は全く考えもしなかった。

 

プールで肌を冷ましては焼かれ、冷ましては焼かれ。

 

帰るころには肩や胸が燃えるように痛く、触ると熱い。

体内は熱中症対策で冷えているのに表面が燃えるファイアーマンなのである。

 

私が何をしたというんだ?

 

何もしていないからこうなった。

 

 

帰り道で薬屋に寄り日焼けの薬を買った。

横には日焼け止めクリームが売られていたのが、ひどく心と肩が落ち込んだ。

遅いよ。なにもかも。

 

寝るときは氷枕に冷えピタ。

風邪でもこんなにならないよ。

 

燃える体を耐えきって3日ほどして落ち着いてきた。

しかし、その後水膨れのようなものが痒みと共に現出し始めたため病院へ向かうことにした。

 

汗であった。

 

薄皮がはがれたところに汗が入り込み、たぽたぽと水風船のようになっていたのである。驚愕。てかばっちいな。

 

かゆみ止めを貰い、ぬりぬりと軟膏を。

みじめである。

なぜ夏の対策を代表だけ抜き出したのか。

サブメンバー集めなさいよ。限定でもよ。

後悔ばかりである。

 

 

 

そうして今は皮がむけてぼろぼろと落ちてきている。

治ってきているということだな。よかったよかった。

 

 

 

このぼろぼろタイム(けいおんの歌みたいですね)で一つ思ったことがあり、

それは

 

「私は今、DNAをこの場に落としている」

 

ということだ。

 

この連休はいろいろなところへ行った。

ホテル、蔵王お釜、国立科学博物館

 

そのすべてのところに私の肌、DNAが散乱している。

 

それを思うと、背徳感と、少しだけわくわくする自分がいた。

蔵王の山の頂上に今も私がいる。

ホテルの畳に私がいる。

 

私が生きて、ここに来た証がある。

私が日焼けで苦しんだ勲章が撒かれている。

 

私はDNAをまき散らして、今、ここにいる。

 

それってすごいことなんだ。

 

生きています。DNA。

 

 

 

ありがとう、DNA。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはそれとして、日焼け対策はちゃんとしろよ。

 

 

 

 

あと普通に汚いから外で肌を触るな、ぼろぼろするだろ。

 

 

 

あと

 

 

 

プール、楽しかったです。